真に豊かな社会を、竹から。
大村印刷は、大正10年の創業以来100年以上「紙を通じたコミュニケーション」を核とした事業を続けてきました。
社会が、大量生産・大量消費をよしとした時代から、「環境への配慮」や「倫理的な消費」が重視される時代へと変わった今、紙づくりを担う企業として、私たちはあらためて自分たちの役割を見つめ直しています。
紙づくりを支えてきた森を守りたい
紙の原料となる木材は、健全な森林があってこそ得られるもの。
しかし、国内では手入れの行き届かない森林や、放置竹林の拡大など、山の環境をゆるやかに蝕む課題が増えています。

整備されていない竹林

整備された竹林
大村印刷は、「紙を扱う会社だからこそ、森を守る一員でありたい」と考え、その第一歩として 竹林整備への貢献を選びました。
山口県の竹資源が抱える課題
山口県は、竹林面積が全国で4番目の地域です。
しかし、この豊富な資源があるにもかかわらず、それが十分に活かされていない——。
これは地域にとって大きな損失であると私たちは考えました。
大村印刷は、この課題に正面から向き合い、地域の竹資源を「使われない資源」から「価値を生む資源」へと転換する取り組みを進めていきます。
なぜ「竹」を使うことが解決につながるのか
竹は生長が早く、計画的に伐採すれば持続的に供給が可能な資源です。

しかし、需要が少なければ伐採されず、竹林は荒れ続けます。
- 竹を使う
- 伐採が促され、竹林整備が進む
- 森林環境が守られる
- 地域に新しい産業が生まれる
この循環こそが、持続可能な竹産業の基盤となります。
山口バンブーミッションと連携した産業創出への挑戦
大村印刷は 2024年から 山口バンブーミッション に加盟し、加盟する約40社とのネットワークを活かして 地域一体となった竹の利活用推進 に取り組んでいます。
山口バンブーミッションと連携しながら、
- 山口県産竹を使った製品の開発・販売
- 竹素材を活かした販促物・紙製品の企画
- 行政・企業・教育機関との協働プロジェクト
- 竹産業の魅力を広める情報発信・啓発活動
などを進め、 山口県の豊富な竹資源を“使える資源”へと変える産業基盤づくり に挑戦しています。
これは単に竹の製品を作るだけではなく、山口県が全国有数の竹林を持つ県として、次の産業を育てるための長期的な取り組みです。
これからも、紙とともに、地域とともに
創業100年超の歴史の先にあるのは、資源を守り、地域とともに育つ「真に豊かな社会」です。
竹をはじめとする持続可能な素材への挑戦を通じて、大村印刷はこれからの100年も“紙を通じたコミュニケーション”の可能性を広げながら、社会課題の解決に取り組んでまいります。